2015/07/08
2017年5月18日に近畿地区の第88回都市対抗二次予選がスタートしたのを皮切りに、全国で二次予選が始まりました。
社会人野球といえば、夏に東京ドームで行われる都市対抗が有名ですが、その大舞台への出場チームを決める予選も、とても魅力的な大会であることをお伝えできればと思います。
ここでは大きく3つ、魅力を紹介します!
その1.地区ごとにバラバラの予選方式
その2.新曲?新メンバー?注目の応援団
その3.天国と地獄。代表決定戦
その1.地区ごとにバラバラの予選方式
都市対抗 本戦への出場チームの決定方法は、予選規約に書かれているのですが、
予 選 規 約
1.本大会への出場資格を決める予選が第2次予選、第2次予選への出場資格を決める予選が第1次予選である。
2.第2次予選は各地区連盟、第1次予選は各加盟地方団体が主管するものとする。
予選方法については、当該地区連盟および加盟地方団体が実施要項として作成し、運営委員会の承認を得る。引用元:予選規約
と書かれており、極めてざっくりです…が、細かいことが決まっていないことが、地区予選の魅力の一つです!
予選は基本的にトーナメント方式、地区によってはリーグとトーナメントを併用した形で行われます。
代表枠の少ない地区のトーナメントはシンプルですが、代表枠の多い東海地区(6枠)、近畿地区(5枠)などは、敗者復活トーナメントがたくさんあり、とても複雑。戦う選手達&応援団にとっては、地獄の長丁場です。
各地区の対戦表は、下記公式サイトをご覧ください。
http://www.jaba.or.jp/taikai/2017/toshitaikou/index.html
「負けたらそこで終わり。一戦にかける重みが社会人野球の魅力!」とはよく言われますが、都市対抗の予選における敗者復活戦も、とても面白いのでご注目ください!
その2.新曲?新メンバー?注目の応援団
都市対抗の予選において、多くのチームは二次予選から本格的な応援態勢をとることが多いです。各チームによって事情は異なると思いますが、
企業チーム→一次予選は勝ち抜いて当然!(企業チームは一次予選を免除される地区もある)
クラブチーム→二次予選まで勝ち進んだし、企業チームも応援団が来るだろうから、気合い入れて応援しよう!
といった感じなのではないでしょうか。
さて、応援団の注目ポイントですが、気合いを入れて準備をし、体制を整えてくる本戦とは違った、マニアックな魅力があると思います。
・新曲!新メンバー!
新年度を迎え、新人選手だけではなく、応援団にも新メンバーがちらほらと。また、応援団長など、応援団の幹部陣が世代交代することで応援のスタイルが変わってきたりすることもあります。新曲なども準備されていたりと、応援好きには魅力満載です!
・独特の魅力を持つ、まだ予選でしか見られない応援!
残念ながらまだ本戦出場が叶わないものの、二次予選常連となったチームには、独特の魅力を持つ応援を行うチームもあります。
ここ4年間で3回、二次予選に進出してるGOLD GYMベースボールクラブなどは、肉体美を披露する「マッチョ隊」の方々が登場し、球場を沸かせているようです!
マッチョ隊が好評(?)なので、まとめてどうぞ pic.twitter.com/G3yWnj1msz
— 青木村 (@aokimuraz) May 22, 2017
・予選でしか配られない応援グッズ
本戦に備えて応援グッズを揃えてくるチームが多い中、予選限定で、本戦とは違う応援グッズを配るチームもあります。セガサミーが配布するマフラータオルなどは、これまで予選だけで配布されています。東京ドームで持っている人を見かけると、「あの人、予選に行ったんだ!」と、分かる人だけが分かるアイテムになります。
・混じりっけなし!純粋な応援団!
「混じりっけ」と書いたら失礼になってしまいますが、都市対抗本戦では「郷土芸能」の団体や「ゆるキャラ」など、いわゆる応援団だけではなく、多くの方々が応援に参加します。都市対抗の応援に華を添える、とても重要な存在ですが、基本的には本戦だけの参加です。
予選では試合の最初から最後まで、応援団が張り上げる声援、吹奏楽団の奏でるリズム、リーダーのテクやチアリーダーのダンス。余すところなく応援団がリードする応援が楽しめます!
その3.天国と地獄。代表決定戦
その1で「敗者復活戦もおもしろい」と書いたのですが、やはり一番面白いのは代表決定戦!
神宮球場の東京都代表決定戦、横浜スタジアムの西関東代表決定戦、京セラドームの近畿代表決定戦など、プロ野球チームの本拠地となっている大きな球場で、かつナイターで行われる代表決定戦は、本戦に勝るとも劣らない盛り上がりです。
また、ほとんどの選手達は職場から、本戦出場への大きな期待を背負って戦っています。応援団だって気持ちは同じ。選手のあと一歩の踏ん張りを後押しします。
各地区の最後の一枠を争う決定戦は、予選を戦い抜いてきた努力、技術、気持ちがぶつかり合う、名勝負になることが多いです。勝てば天国、負ければ地獄。ギリギリの一線を決める瞬間を、ぜひ見届けて頂きたいです!
ということで、「応援団を応援するサイト」らしく、ほとんど応援団の視点で予選の魅力を紹介させて頂きました。
本戦と違って予選は、夏休みでも何でも無い5~6月の平日昼間に行われる試合が多く、梅雨なので雨天順延による日程変更リスクもあり、アクセスが悪い球場で行われているなど、行くためには多くのハードルがあることも事実です。
ですが、上記に紹介させて頂いたとおり、本戦にはない魅力もたくさんありますので、ぜひ足を運んでいただければ幸いです。